クリストファーのチーム

英語版はこちら ENGLISH VERSION 

オウ ニック ノリヒロ

国際教養学部4年 人類学・社会学専攻
カメルーンでの生活

ニックは日本で生まれ、人生の大半を香港で過ごしました。国際都市である香港に15年間住み、常に異なる社会の文化的側面を探求することに興味を抱いてきたといいます。オランダでの交換留学で、初めて難民問題の現実を知り、この問題の重要性と日本が先進国の中で難民の受け入れ率が最低レベルであることを学びました。そして、帰国後すぐにSRSGに参加し、このプロジェクトを通じてクリストファーの難民としての経験をインタビューする機会を得ました。カメルーンでの政府による迫害から日本の収容所での体験まで、あらゆる困難や障害に直面しながらも、一貫して勇気と強いリーダーシップを発揮してきたクリストファー。ニックは、上智大学のこのプロジェクトが日本でのこの問題に対する認識を高め、より良い変化をもたらすことに貢献することを心から願っています。

アカネは大阪に生まれ、シンガポールとトルコのイスタンブールで9年間過ごしました。トルコでの生活経験から、難民問題、特に身近な存在であったシリア難民について学びたいと強く思うようになったそうです。トルコ滞在中、学校の難民支援コミュニティを通じて多くのシリア難民と出会い、彼らの苦悩や困難を知りました。帰国後、日本の難民認定率の低さを知り、現在の日本の庇護希望者が直面している困難についてもっと知りたいと思い、このプロジェクトに参加することにしました。様々な国に住み、日本以外の国では少数派であった彼女は、少数派として日本にいることがどのようなことなのかを理解し、様々な視点から日本を見てみたいと思っていたそうです。クリストファーにインタビューをした後、彼女は庇護希望者の生活がいかに複雑であるか、また日本のメディアがいかに少数派の声を無視しがちであるかを知りました。日本社会では、難民問題は闇に葬られ、誤って伝えられることが多いため、彼女は彼らのストーリーを共有することで知識のギャップを埋め、人々が一緒にこれらの問題に取り組むことを促したいと考えています。

イワド アカネ

国際教養学部4年 人類学・社会学専攻
日本の難民認定制度

ウエダ クリス

国際教養学部4年 人類学・社会学専攻
入国者収容所

クリスは日本で生まれ、オーストラリアで育ちました。微生物学と免疫学を学んだ後、上智大学に入学。専攻を変えたことで、新たな研究テーマを発見しました。その中でも、日本の難民問題にはすぐに興味を持ったそうです。難民申請の多さに比べ、正式に難民として受け入れられる人数の少なさに衝撃を受けたクリスは、オーストラリアのような他の国々と比べて、日本の政治的議論やメディア報道において、庇護希望者や難民があまり認識されず、注目されていないことに気づきました。もっと知りたい、日本の難民支援に貢献したい、と思ったクリスは、SRSGに参加。その後、定期的に品川にある入国者収容所を訪れました。収容中のクリストファーと連絡を取り合い、このRefugee Voices Japanプロジェクトで取り上げるのにふさわしいテーマだと考えたのです。クリスは、日本に避難してきたクリストファーと、彼の物語の決定的な側面のひとつについて、深く話をする機会を得たことを光栄に思っています。クリストファーさんのお話が、この国で庇護希望者が直面している課題に光を当て、この問題がより広く認識されることを願っています。

東京で生まれ育ったナナミ。上智大学に入学するまでは、地元の学校に通い、人生の大半を東京で過ごしました。高校時代には交換留学生として1年間アメリカに滞在し、初めて日本を違う角度から見ることができたそうです。国際教養学部に入学してからは、日本を取り巻くさまざまな問題を知ることになりました。3年次にはパキスタンに半年間留学し、帰国後は多くの中東系庇護希望者が生活に苦しんでいることに気づきました。彼らの声を聞き、彼らの状況を改善する責任を強く感じるようになったナナミは現在はSRSGの一員として、頻繁に入国者収容所を訪れています。今回、クリストファーのインタビューに参加し、彼の日本での経験を伝えることができたことを光栄に思っており、クリストファーとの深い対話が、読者に正確に伝わればと願っているといいます。クリストファーのお話は、統計情報だけではわからない日本での難民の生活苦の実態を表しており、日本にいる難民や庇護希望者を励まし、また、より広い社会で彼らの状況を理解し行動を起こす原動力になることを願っているそうです。

ヨシモト ナナミ

国際教養学部4年 人類学・社会学専攻
日本での就労